AIがデザイン案を出してくれて、コードまでそれっぽく書いてくれる。便利そうなのに、私はそれを見るたびに「じゃあ今さら勉強して意味あるのかな」って不安になります。まだ自分の引き出しも少ないのに、周りはどんどんツールを使いこなしてるように見えるし、何から手をつければいいのか分からなくて、学習の動画だけ増えていく…みたいな日もありました。
でも同時に、AIができることが増えるほど「初学者が伸びる道筋」も変わってきていて、闇雲に追いかけるより、順番を間違えないほうが大事だなと感じています。この記事では、AI時代のいま初学者がどこに時間を使うと後で効いてくるのかを、できるだけ等身大の目線で整理します。読み終わる頃には、次にやることが一つに絞れて、変に焦らず手を動かせるようになります。
AI時代に初学者が学ぶべきこと
AIが出てきてから、「学ぶことが増えた」というより、“何からやるか”の優先順位が急に難しくなった感じがしませんか。デザインツールも生成AIも毎月のようにアップデートされて、追いかけるほど不安になるやつです。しかもFigmaはAI機能を前提に広げていく流れがはっきりしていて、「これから制作の入口はもっと軽くなるんだろうな」と現実味があります。
だからこそ初学者のうちは、流行を全部追うより、“AIがいても価値が落ちにくい順”で積むほうが、結果的に強くなります。
まずは「整うデザイン」を自分の手で作れるようにする
AIって、派手な案は出してくれるんですけど、「読みやすい」「崩れない」「気持ちいい」みたいな、地味な整いは雑になりがちです。初学者のうちはここが武器になります。
具体的には、フォントサイズの段差の付け方、行間と余白のルール、グリッドに沿った配置、情報のまとまりの作り方。こういう“基礎の型”が体に入ると、AIの提案を見たときに「これは使える」「これは危ない」が判断できるようになります。判断できる人は、AI時代に埋もれにくいです。
次に「なぜそうしたか」を短い文章で説明できるようにする
将来性の分かれ目って、デザインの上手さだけじゃなくて、意図を言語化できるかに寄ってきています。
たとえば同じLPでも、「この順番にしたのは、最初に価格の不安が出る業種だから」「CTAを1種類に絞ったのは、迷いを減らしたいから」みたいに、2〜3行で説明できるだけで“作業者”から外れやすい。AIがそれっぽい見た目を作れるほど、説明できる人の価値が上がります。
ここ、難しく考えなくて大丈夫で、私は最初「デザインの説明=正解を言わなきゃ」って身構えてたんですけど、実際は正解探しより “根拠の筋が通ってるか” が大事でした。
最低限のHTML/CSSとアクセシビリティは、セットで覚える
「コーディング全部できます」までは要らないです。だけど、実装の都合が分かるだけで、作れるものの質が変わります。余白がどう崩れるか、レスポンシブで何が落ちるか、画像やボタンがどう扱われるか。この理解があると、AIが吐いたコードやUI案を“見て判断”できます。
それと今は、アクセシビリティを避けて通りにくくなっています。たとえば、障害者差別解消法の改正で 2024年4月1日から民間事業者にも合理的配慮の提供が義務化 されたことが政府広報でも案内されています。
だから「アクセシビリティは余裕ができたら」じゃなくて、初学者でも早めに触れておくと安心です。コントラスト、見出し構造、キーボード操作の前提、代替テキストの考え方あたりからで十分、というかここだけでも強いです。
AIがコードを書いてくれるなら、基礎はいらない?
AIでHTML/CSSやちょっとしたJSが出てくると、「もう勉強しなくていいのでは?」って思います。私も最初そう感じました。というか、そう思いたかったです。不安なときって、努力を減らせる道があるなら飛びつきたくなるので。
ただ現場っぽい話をすると、AIのコードって“出力”としては速いけど、納品物としてはそのまま使いにくいことが意外とあります。たとえばレスポンシブで崩れる、余白が設計とズレる、クラス名が破綻して後から直しづらい、アクセシビリティ的にボタンや見出し構造が微妙、画像が重くて表示が遅い。こういう「じわじわ効く不具合」は、動作確認をすり抜けて後から効いてきます。
だから基礎が必要かどうかは、“書けるか”より “直せるか・守れるか” で決まります。AIが書いたコードを、あなたが読んで「ここが危ない」「ここを直せば安定する」と判断できるだけで、不安の質が変わります。AIを使っているのに、むしろ安心して進められるようになる感じです。
じゃあどの基礎が要るのかというと、全部を網羅する必要はなくて、AIの出力をチェックできる最低限に絞るのが現実的です。具体的には、HTMLは見出しやボタンなどの“意味”が崩れていないかを見抜ける程度(divだらけにしない感覚)。CSSはボックスモデル、余白、flex/grid、レスポンシブの考え方がわかる程度(なぜ崩れたか説明できる感覚)。JSは「何をしてるコードか」が読める程度で、最初からガチ実装ができなくても大丈夫です。
逆に、初学者の段階で後回しにしやすいのは、アルゴリズムを深掘りしすぎることや、難しめのフレームワークを闇雲に追うことです。ここは目的(転職・副業・制作会社)によって必要度が変わるので、焦って全部抱えなくていいです。
AI時代の学び方としていちばんラクになるのは、「AIに書かせる → 自分の基礎で点検する → 直す」 をセットにすることです。基礎は“手で全部書くため”というより、AIの成果物を納品レベルに引き上げるための道具、みたいな位置づけです。そう考えると、「勉強しないと置いていかれる」より、「勉強しておくとAIが使える側に回れる」って整理できて、気持ちが少し落ち着きやすいと思います。
将来性を上げるなら、スキルより先に「立ち位置」を決める
不安なときって、つい新しいツールを触って安心したくなるんですけど(わかります…)、それだけだと消耗しやすいです。だから私は、先に立ち位置を決めるほうが効くと思っています。
制作屋さんから、課題解決側へ寄せる
同じ「Webデザイナー」でも、立ち位置が違うと将来性の見え方が変わります。
バナー量産、下層ページ量産みたいな“数で回す”側はAIの影響を受けやすい。一方で、ヒアリングから目的を整理して、構成や導線に落として、改善まで見る側は、AIが進むほど価値が上がりやすいです。dodaが言う「要件定義から着手できる人が求められる」という話は、まさにここです。
制作屋さんから、課題解決側へ寄せる
同じ「Webデザイナー」でも、立ち位置が違うと将来性の見え方が変わります。
バナー量産、下層ページ量産みたいな“数で回す”側はAIの影響を受けやすい。一方で、ヒアリングから目的を整理して、構成や導線に落として、改善まで見る側は、AIが進むほど価値が上がりやすいです。dodaが言う「要件定義から着手できる人が求められる」という話は、まさにここです。
よくある不安に、現実ベースで答える
コーディングはもう要らない?
「要らない」まではいかないと思います。ただ、全員がガチガチに書ける必要があるというより、実装の都合がわかるデザイナーが強い、に近いです。Figma側もプロトタイプやコード生成に寄っているので、なおさら“生成されたものを評価できる目”が大事になります。
未経験は不利になった?
未経験が即アウト、ではないけれど、競争が濃いのは事実です(有効求人倍率0.12)。
だからこそ、「ツールが使えます」より、「アクセシビリティも含めて設計できます」「要件を整理して提案できます」みたいに、職域を少しだけ広げて見せるのが現実的です。合理的配慮の流れもあって、品質や配慮の領域は、今後も無視しづらくなると思います。
まとめ
AI時代のWebデザイン学習は、「全部できるようになること」よりも、「どこに時間を使うか」を間違えないことのほうが大事だと感じています。デザインもコードもAIが助けてくれる今、初学者が価値を出しやすいのは、整ったデザインを自分の手で作れること、その意図を言葉で説明できること、そしてAIの出力をそのまま信じずにチェックできる最低限の基礎を持つことです。流行のツールを追いかけ続けるより、整える・考える・直すという地味な力を積み重ねたほうが、後から効いてきます。まずは小さな制作を一つ決めて、作って、理由を書いて、直す。このループを回すことが、AI時代でも初学者が前に進むいちばん現実的な一歩だと思います。
コメント