Macユーザーなら、ちょっとしたメモをさっと取りたい時、「メモ」アプリを使うことが多いかもしれません。でも、「テキストエディット(TextEdit)」を使ってメモ管理をするという選択肢も、じつは侮れないんです。私も最初は「メモ」アプリ一本でいいかなと思っていましたが、ブログの下書きやコードの下書き、長文のテキスト整理をするときに、テキストエディットのシンプルさ・拡張性の高さに気づき、「これ、メモ代わりに使えるじゃん!」と感動しました。
この記事では、テキストエディットを「ただ文字を打つだけのアプリ」から、メモ管理ツールとして活用するまでの具体的なステップを、機能や設定の深いところまで含めて解説します。さらに、メモアプリとの比較、応用テクニック、トラブル対処なども網羅。Mac初心者さんでも「これで安心!」と思えるように、丁寧に解説しますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
テキストエディットとメモアプリの基本機能
テキストエディット(TextEdit)とは?
テキストエディットは、macOSに標準で入っているテキストエディタです。プレーンテキスト(.txt)もリッチテキスト(.rtf)も扱える、シンプルだけど意外と多機能なアプリです。
主な特徴
.txt
や.rtf
形式で保存可能- フォントサイズや色、段落スタイルの変更もできる
- プレーンテキストモードならHTMLやCSSなどのコードにも使える
- ローカル保存が基本(iCloud Driveを使えば同期も可能)
ちょっとしたコードのメモや、装飾が必要なテキストを書くときに便利です。
メモ(Notes)アプリとは?
こちらもmacOSに標準搭載されているApple純正のノートアプリ。シンプルな見た目ながら、実は高機能で、最近のアップデートでどんどん便利になっています。
主な特徴
- iCloudで自動同期、iPhoneやiPadとも連携可能
- チェックリスト、画像、リンク、ファイル添付もOK
- ノートをフォルダで整理できる
- 最近のmacOSではノート間リンクや表、PDF表示にも対応
「とにかくなんでもメモしておきたい」という用途にぴったりで、仕事の記録やアイデア出しに重宝します。
機能・形式の違いを徹底比較
保存形式・ファイル管理の違い
テキストエディット
- ファイル単位で保存(.txt, .rtf, .htmlなど)
- 保存先やフォルダ構成は自分で管理
- Finderから直接開けるので扱いやすい
メモアプリ
- ノート単位で保存(アプリ内部で一括管理)
- 保存場所の指定はできず、iCloud同期が基本
- 外部への書き出しはPDFやテキスト形式で対応
📌 ポイント
コードやプロジェクト単位でファイルを管理したいならテキストエディットが便利。逆に「とにかく記録したい」系はメモが楽ちんです。
同期とデバイス間連携の違い
テキストエディット
- iCloud Driveに保存すれば他のMac/iPhoneと共有可能
- ファイルごとの手動保存が基本
メモアプリ
- iCloudでノートが自動同期
- 書いた瞬間にiPhone/iPadにも反映される
📌 ポイント
外出中でもノートを見返したい人や、iPhoneと連携してアイデアを書き留めたい人は、断然メモアプリが向いています。
書式・編集機能の違い
テキストエディット
- フォント変更、太字・色付き文字などの装飾が可能
- プレーンテキストとリッチテキストを切り替え可能
メモアプリ
- 太字・箇条書き・チェックリスト・表などに対応
- macOS Sonoma以降では、ノート間リンクや等幅フォント、ブロック引用にも対応
📌 ポイント
装飾の自由度ならテキストエディット、実用的な表現(チェックリストや表)ならメモアプリのほうが優秀です。
情報の整理・検索性の違い
テキストエディット
- ファイル名とフォルダ構造で整理
- ファイル内検索は可能だが、横断的な検索は難しい
メモアプリ
- フォルダ分類・ピン留め・タグのような活用が可能
- ノート内検索や添付ファイルの検索もできる
📌 ポイント
情報量が増えてくると、メモアプリの検索機能や整理力がかなり効いてきます。
Webデザイナーのための使い分けポイント
コードスニペットや軽いHTMLを書くなら「テキストエディット」
Webデザイナーなら、ちょっとしたHTMLやCSSを書き留めておきたい場面って多いですよね。
そんな時はテキストエディットがおすすめです!
.html
や.css
として拡張子付きで保存できる- プレーンテキストで書けるので、エディタ感覚で使える
- Finderで整理できるから、プロジェクトごとに管理しやすい
打ち合わせメモ・アイデア整理には「メモ」
クライアントとの打ち合わせ中に浮かんだアイデアや、「あとで調べたいこと」は、即メモ!
- 音声入力やチェックリストが使えるから素早く記録できる
- 画像やURLも貼れて、資料や参考サイトをまとめられる
- ノートをフォルダごとに整理できて見返しやすい
📌 ポイント
「案件A」「案件B」とフォルダを分けておくと、情報迷子にならずに済みます◎
参考デザインやリンク集の保存にも「メモ」
バナーやLPを作るときに参考になるサイト、ありますよね?それらをメモにまとめておくとすごく便利です。
- スクショを貼るだけで簡単にビジュアル付きメモに
- コメントを書いておけば「なぜ参考になったか」も残せる
- Safariから直接「メモに追加」もできる!
📌 プチテク
共有相手がいるなら、そのノートを共有しておけば、チームでアイデアを蓄積できます◎
プロジェクト単位で情報をまとめるなら「メモ」+α
案件ごとに「構成案」「要望メモ」「進行チェックリスト」などを1つのフォルダにまとめておくと、全体の流れが見渡せてとても便利です。
さらに…
- 「メモ内リンク」でノート同士を繋げれば、Notion的な使い方も可能
- 完了済ノートは「アーカイブフォルダ」へ移動して整理
📌 豆知識
最新のmacOSではPDFや表もメモ内に入れられるようになってきているので、より多機能に使えます!
効率UP!運用ルールと活用テクニック
ファイル名・ノート名にルールを作ると探しやすい
整理の基本は「名前付け」です!
テキストエディットのおすすめ命名ルール
projectA-header-snippet.html
clientB-footer-style.txt
メモアプリのおすすめ命名ルール
【案件名】構成案
案件B_打ち合わせメモ_2025-10-01
📌 ポイント
日付を入れておくと、時系列で追いやすくて◎。案件ごとに接頭語を決めるのもおすすめです!
フォルダとアーカイブで“見える化”する
どちらのアプリも、整理しないとすぐカオスになります…。そこで活用したいのがフォルダ分けとアーカイブ!
テキストエディットの場合
- 案件ごとにフォルダを作って保存
- 「snippets」「drafts」など用途別にサブフォルダを用意
メモの場合
- 案件フォルダを作って分類
- 完了したノートは「アーカイブ」フォルダへ移動
📌 コツ
月に1回の「整理タイム」をつくると、情報がどんどん活きてきます!
他ツールとの併用でさらに便利に
正直、メモとテキストエディットだけじゃカバーしきれない部分もあります。そんなときは、他のツールをうまく組み合わせましょう。
ツール | 向いている用途 |
---|---|
Notion | 情報の一元管理・進行管理・見える化 |
Evernote | Webクリップ・長期保存用 |
VS Code | 本格的なコーディング・Git連携 |
Google Docs | 共同編集・クライアント共有 |
📌 ポイント
「何を・どこに・どの粒度で保存するか」を最初にざっくり決めておくと、迷いが減ります!
メモの新機能を使いこなすとかなり便利!
最近のmacOSアップデートでは、メモがかなり進化しています。
- ノート間リンク:関連メモを相互に繋げられる
- 等幅フォント:コードやレイアウト案に便利
- ブロック引用:読みやすく整えられる
- PDF表示:資料をそのまま貼れる
📌 豆知識
「ノートリンク」は、Notionっぽく情報を整理したい人にぴったりです!
よくある悩み&その解決法
メモが増えすぎて探せない…
よくある状況
- 気づけばノートが何百件…
- フォルダ分けしてるのに、結局見つからない…
対処法
- タイトルに【案件名】【日付】を入れる(例:
【LP案件】ヒアリングメモ_2025-09-15
) - ピン機能でよく使うノートを上に固定
- 「スマートフォルダ」を活用して、自動で分類(例:「#案件A」でタグっぽく分類)
📌 豆知識
macOSのメモには「すべてのメモを検索」の機能があるので、ノート内の文言も含めてすぐ見つけられますよ!
テキストエディットで保存を忘れる/ファイルが散乱する
ありがちなミス
- 書いたはずのコード、どこに保存したかわからない…
- ファイルがデスクトップに散乱!
対処法
- 保存先フォルダを固定(例:
~/Documents/snippets/
) - 保存時に「案件名+機能名+日付」で命名
- 書いたらすぐ保存!を習慣にする
📌 補足
iCloud Driveを活用すれば、複数端末でもファイル共有できます◎
複数端末で同期されない/最新が見えない
こんなときないですか?
- iPhoneで書いたメモがMacに反映されない
- ファイルを編集したけど、他端末に反映されてない…
対処法(メモ)
- 設定アプリでiCloudメモが有効になっているか確認
- ネット接続が安定しているかチェック
- 強制終了して再起動 → 同期が復活することも!
対処法(テキストエディット)
- iCloud Drive上に保存しているかを確認
- ファイルをFinderで開いて、手動更新してみる
まとめ
テキストエディットとメモアプリは、どちらもMacに標準搭載された便利なツールですが、それぞれ得意な場面が異なります。テキストエディットはコードの保存やファイル単位の管理に向いており、メモアプリはアイデア整理や打ち合わせ記録など、情報を手軽にまとめたいときに最適です。
Webデザイナーとして効率よく作業を進めるには、「何をどちらに保存するか」をあらかじめ決めておくことが大切。命名ルールやフォルダ整理、他ツールとの使い分けも工夫すれば、作業の流れが格段にスムーズになります。
まずは、ひとつの案件からでも使い分けを意識して試してみてください。日々の小さな整理が、大きな時間のゆとりにつながっていきます。
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